CSSNite LP17 「HTML5による電子書籍」 参加レポート

9/17 東京で行われた CSSNiteLP17 「HTML5による電子書籍」 に参加してきました。

講演の内容、とそのレスポンスについては、このあたりを参照してもらった方が充実しているかもしれません。

CSSNite LP17
http://lp17.cssnite.jp/
Togetter - CSS Nite LP17「HTML5による電子書籍」
http://togetter.com/li/189119

以下、私が参加した感想を書いてみたいと思います。

HTML5による電子書籍

"電子書籍"が題名に含まれているのですが、電子書籍という範囲だけで括ってしまうのは非常にもったいないくらいの内容でした。

電子書籍のコンテンツを提供するフォーマットは色々ありますが、その一つにePubというものがあり、特にePub3.0 ではHTML5でも記述できるという点が挙がっていました。

仕様上、HTML5を使えるということで、「まだ先の技術だから・・・」と敬遠していた色々な表現が紹介されていて非常におもしろかったです。
また、HTML5では文書のアウトラインを強く意識することになるので、電子書籍との相性も良い点が挙がっていました。

他にも、書籍という性質上、「表示段組の設計」や「色々なデバイスを意識したレイアウト」を考えたアダプティブデザイン・レスポンシブデザインを考慮しなけらばならないということで、電子書籍に対応できるフレームワークなども紹介されていました。

Less Framework
http://lessframework.com/
Baker Framework
http://bakerframework.com/
Laker
http://www.lakercompendium.com/
Skeleton
http://getskeleton.com/
Adaptive Images in HTML
http://adaptive-images.com/
columnal
http://www.columnal.com/
resizeMyBrowser
http://resizemybrowser.com/
Tiny Fluid Grid
http://www.tinyfluidgrid.com/

でもこれって、「従来作ってきているサービスでも導入できるんじゃない?試してみたい!」と、非常に心踊るセッションでした。

ナストマ・マガジン

その他、電子書籍展開の例として、「ナストマ・マガジン」のお話がありました。
GW合宿の成果!ナストマ・マガジンvol.1 for iPad
http://blog.cgfm.jp/mutsuki/archives/2384

こちらは従来のWebサイトの構成でありながらWebClip&アプリケーションキャッシュを使ったオフラインで閲覧可能な電子書籍として製作されており、ここでのトライ&エラーは本当に有益な情報でした。

あと、iPadの向き(縦/横)でコンテンツの中身が変わったり、コンテンツのスライド遷移が多方向だったりと非常に凝った作りになっていました。

余談ですが、ナストマ・マガジンの制作者の一人であるカネウチカズコ (@kazuko kaneuchi)さんはWordPress日本公式キャラクター「ワプー」の作者さんなのだそうです。

WordPress 日本公式キャラクターが登場
http://ja.wordpress.org/2011/02/19/wordpress-japan-character/

まとめ

このセッションは、会社として電子書籍の現状を知るという建前(?)で勉強会に参加させて頂きました。 しかし、セッションの内容はそれだけにとどまらず、電子書籍のこの先への展望といった技術者として非常にわくわくしっぱなしで充実したセッションでした。

スピーカーの皆さん、参加者の皆さんお疲れ様でした!